本書は、筆者が以前勤務していた法律事務所の、同僚弁護士などによる本で、昨年春に出版された、「社長・税理士・弁護士のための私的再建の手引き」の続編に当たります。
法律や税務の専門家ではない人を対象に書かれたという点では、前著と同じ方法を踏襲しています。
なので、基礎知識がない人でも、サクサク読み進めることができます。
また、本書は、「自力で会社を残す!」と副題にあるとおり、スポンサーを付けず、経営者が続投するタイプの民事再生手続を念頭においています。
中小企業の民事再生手続の大半は、スポンサーが付かないので、本書に目を通しておけば、民事再生手続のイメージはつかめるでしょう。
ただ、前著でもそうでしたが、税務の説明が難しいです。
本書のコンセプトは、「非専門家にも分かりやすく」だと思うので、次作以降での改善を期待します。