私が加入しているメーリングリストの中で、東北地方の弁護士から、こんな報告がありました。
「債務者が銀行に私的整理の申出をしたところ、
その銀行は債務者の預金の引き出しができないように預金口座をロックした。
その口座は給料の入金口座だったので、給料分だけは窓口で引き出せるが、その他の引出はできず、口座に入金された支援金や義援金も、凍結されたままになっている。」
私的整理ガイドラインでは、「期限の利益喪失事由として扱わないものとする」と定められているので、本来ならば預金口座のロックは許されないはずですが、末端までは必ずしも周知徹底されていないようです。
かかる銀行の、私的整理ガイドラインの定めに反するような対応は不当ですし、やがては運用が改善されるだろうとは信じていますが、現時点では、預金口座が凍結されるリスクを考慮せざるを得ません。
というわけで、これから私的整理ガイドラインの利用を考えている債務者の皆さんは、十分に注意して下さい。